令和元年台風19号により、宮城県伊具郡丸森町の国道349号(宮城県管理)では、法面崩壊及び路肩決壊などの被害を受け、全面通行止めとなりました。
国土交通省では、道路法48条の重要物流道路等の管理の特例に基づき、被災箇所の道路啓開を実施しました。 道路法48条に基づく道路啓開は重要物流道路制度創設後、全国初の実施となります。
また、『 大規模災害からの復興に関する法律 』に基づく 道路の直轄権限代行による災害復旧事業に着手し、令和3年3月24日に現道の復旧工事が完了しています。
更に、国道349号の福島県境側約8㎞ 区間が抱えている交通の安全性、土砂災害等に対する安全性、異常気象時の阿武隈川の水位上昇による道路冠水の課題解消のため、山側への別ルート(約6㎞)の整備を進めています。山側への別ルートは、山地部をトンネル、谷部を橋梁、平地部を高盛土による整備を行うものです。
現在の進捗状況は、大規模構造物は3箇所のトンネル全て掘削が完了し、橋梁は全3橋が完成しています。また、それら構造物をつなげる道路改良工事は全区間にわたり工事を行っており、新たにトンネル設備工事、舗装工事にも着手しています。
全てのトンネルが貫通したことから、今後の工事を含めて工程を精査した結果、令和7年度に開通する見通しとなりました。引き続き、早期完成に向けて工事を推進して参ります。
国土交通省 東北地方整備局
宮城南部復興事務所
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