昭和四十七年大洪水の記憶
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能代市中川原 藤田 吉蔵 (七十五歳) |
連日の雨、加えて豪雨、水害に備え大事な品物は二階へ、家具等は床上一米のところへ棚を作り上げ、対策が完了。市の指示により、第三小学校へ避難した。災害当日米代川がどんどん増水しているとの情報に中川原橋まで行ったら、多数の人が集まっており、正午過ぎ、災害を知らせるサイレンが鳴った。堤防が決壊したとのこと。自分にとって忘れられない光景を見ることになった。桧山川上流一帯から濁流が津波のように押し寄せ一軒の住宅も流され駅裏の旧トロッコ線上手に衝突。バラバラになり、あっという間に中川原全体が水浸しになった。この災害に人命の被害がなかったことは幸いでした。 |
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