米代川は、秋田県北部に位
置し、流域面積4,100km2、幹線流路延長136kmの一級河川です。
流域は、世界遺産白神山地を臨み、能代市・大館市をはじめ3市11町1村からなり、流域内人口約27万人を擁しております。また米代川流域は、平成5年に地方拠点都市地域に指定されており、大館能代空港が平成10年7月に開港、日本海沿岸自動車道の整備も進められるなど、今後ますます重要度が増してくる地域であります。
近年、河川制度を取り巻く状況は大きく変化してきています。現在では河川は、治水・利水の役割を担うだけでなく、河川のもつ多様な自然環境や水辺空間がうるおいのある生活環境の場としての役割を期待され、また、地域の風土と文化を形成する重要な要素として、その個性を生かした川づくりが求められています。
このような状況から、平成9年に河川法が改正され、これまで「治水・利水」を重視した内容に、水質や生態系の保全、水と緑の景観などの「河川環境の整備と保全」が位
置づけられ「治水・利水・環境」の総合的な河川整備の推進を図ることとなりました
。
河川環境の整備と保全を求める国民のニーズに的確に応えるとともに、河川の特性と地域の風土・文化などの実情に応じた河川整備を推進するためには、地域との連携が不可欠なものとなっており、計画段階から地域住民の方々や学識経験を有する専門家の意見を取り入れながら進める必要があります。
このため、米代川に係る学識経験を有する方々にお集まりいただき、米代川の現状や課題及び今後どうあるべきかなどの意見交換を行うため、米代川河川懇談会を設立するものです。
国土交通省 東北地方整備局 能代河川国道事務所