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ダム管理の仕事

ダム管理の仕事

北上川ダム統合管理事務所では、北上川の流水を適切かつ効率的に流下させるために、北上川流域に建設されている四十四田ダム、御所ダム、田瀬ダム、湯田ダム、胆沢ダムとの調整をとりながら、5ダムの効果を最大限に発揮することを目的とした統合管理を行っています。

常日頃から水位や放流量等のダム諸量データを収集管理すると同時に、貯水池内の水質や土砂量等の監視を行っています。また、ゲートや機器等の点検及び堤体内の監視や貯水池周辺の巡視を定期的に実施しています。

洪水が予想される時には、気象情報、各観測所から得られる雨量・水位やダム諸量データ等の情報を用いて、今後のダム流入量を予測し、ダム放流計画の立案等を行います。ダムからの放流に先立ち、釣人等河川を利用している人や下流沿川住民の安全を確保するため、スピーカーやサイレンによって注意を喚起し、警報車によるパトロールを行う一方、関係する警察・消防署・報道機関・市町村・岩手県に通知します。放流の準備が整うと下流河川の水位を急激に上昇させないように、ゲート操作を行い放流を実施します。

事務所の管理区間

河川名 ダム名 管理延長(km)
胆沢川 胆沢ダム 7.0
猿ヶ石川 田瀬ダム 14.2
和賀川 湯田ダム 17.7
北上川 四十四田ダム 16.0
雫石川 御所ダム 雫石川 8.8
南 川 5.9
矢櫃川 2.8

河川等利用の許認可

河川(ダム湖)は基本的に自由に使用できます。ただし、河川管理面を考慮し、一部行為を制限しています。
このような行為を行おうとするときは、河川管理者に申請を行って一般的に制限された事項の一部解除の認可を受ける必要があります。


洪水時の対応

ダム放流情報図
1.情報収集
レーダ雨雪量計 雨量 ・ 水位テレメータ
降っている雨や雪に電波 (レーダビーム) をあ て、その雨や雪の強さに応じて反射する電波 (反 射エコー) を受信し、 雨雪量を測定しています。 当事務所では、 物見山レーダ基地と西岳レーダ基地の2局を管理しています。 北上川上流域に設置された雨量観測所、水位観測所などをテレメータ化(ロボット化)し、自動的に観測データがリアルタイムに配信される仕組みになっています。
CCTVカメラ
ダム運用による河川状況の変化などを映像で監視しています。画像は当事務所のホームページでも公開しています。
2.伝達
放流警報所 警報車 警報板
放流の開始、放流による水位の上昇等を、下流の警報所を通じて住民にお知らせしています。 ダム放流時には警報車により下流河川を巡回します。 放流による河川増水の危険をお知らせしています。
川の防災情報
インターネット:http://www.river.go.jp/
iモード:http://i.river.go.jp/
北上川ダム統合管理事務所ホームページ
インターネット:http://www.thr.mlit.go.jp/kitakato/
(現在ご覧いただいているこのサイトです)
携帯サイト:http://keitai.thr.mlit.go.jp/kitakato/mobile/index.html
3.放流操作
ゲート操作
ゲート操作は、ダム操作規則に従って行います。また下流河川への急激な水位上昇が生じないようにしながらダムから放流を行います。
操作訓練
洪水期(7/1〜9/30)の前には、いつでも確実なゲート操作が行えるよう、実技訓練を実施しております。
各ダムの訓練状況はこちら(PDF 2MB)
ゲート点検・整備
いつでも確実にゲートが動作するよう点検を実施し、点検結果に基づき設備の信頼性を確保するための整備や取替えを行っています。
ゲート点検・整備の状況はこちら(PDF 232KB)

サイレン等の吹鳴方法

各ダムでは、ダムから放流(水を流す)するときは「ダム操作規則」などで定められた規則に従って、ダム放流の約1時間前に、次の方法で警報を出して、危険防止に努めておりますので、みなさまのご協力をお願いいたします。

  • サイレン、スピーカによる警報
  • テレビ、ラジオによる警報
  • 情報表示盤による警報
  • パトロールカーによる警報

ダムから放流するときは、次の方法でサイレン(スピーカ)を鳴らします。

ダム放流情報図

警報が出た時は、川の水が増えますので、危険ですから十分注意してください。
また、川の中で遊んだり、仕事をしている人を見つけたら、十分注意するように知らせてください。

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