胆沢ダム
目的・働き
洪水調節
ダム建設地点における計画高水流量2,250m3/sのうち2,210m3/sを調節し、胆沢川及び北上川沿川地域の洪水被害を軽減します。
河川環境保全等のための流量の確保
日照りなどで川の水が少なくなってくると、川が汚れたり、水辺の動植物が生息出来なくなってしまいます。このため、ダムから必要な水量を放流し河川環境を保全します。
かんがい用水の供給
国営土地改良事業胆沢平野地区の約9,700haの農地に対し、かんがい用水として最大27.838m3/sを供給します。 これにより、大規模化された水田や整備された用水路に必要な水量を不足無く行き渡らせることが可能となり、干ばつ被害や幾度となく強いられてきた番水の苦労が軽減されます。
水道用水の供給
胆江地区1市1町(奥州市:水沢、江刺、前沢、胆沢/金ケ崎町)に対し、水道用水として最大46,800m3/日を新たに供給します。 また、上水道や下水道の普及も積極的に進めることが可能となります。
発電
胆沢ダムの貯水を利用することにより、胆沢第一、第三発電所において、年間約75,500Mwhの発電が可能となります。 水力発電は半永久的な純国産エネルギーで、石炭火力発電と比べ二酸化炭素の排出量が約1/60と非常に小さいのが特徴です。